翻訳者となって5年目を間近に引っ越しをしました。今回は個人事業主の引っ越しに必要な手続きを書きたいと思います。個人事業主で引っ越しを考えている方は参考にしてください。ちなみに事前にネットで調べた情報とは全く異なりました。
結論から言うと私の場合(翻訳業を生業とする都内在住自宅兼事務所の個人事業主が市区町村をまたいで都内の自宅兼事務所への引っ越し)必要だったのは以下の手続きのみでした。ネットで調べると事業開始等申告書や開業届など色々と提出書類があると書かれていましたがすべて不要で、転出届と転入届以外に必要なのは「所得税・消費税の納税地の異動又は変更に関する届出書」だけでした。事前に調べた情報とあまりに異なっていたため税務署の人に「本当にいいんですか?」と何度も尋ねましたが大丈夫とのこと。
必要手続き | いつ頃 | 届け出場所 |
①転出届&国民健康保険の脱退 | 引っ越し予定日の14日前から | 引っ越し前の役所 |
②所得税・消費税の納税地の異動又は変更に関する届出書 | 納税地の異動があった後遅滞なく | 引っ越し前の税務署 |
③転入届&国民健康保険の加入&マイナンバー変更 | 引っ越しから14日以内 | 引っ越し先の役所 |
ここからは一つ一つ詳しく見ていきます。
①転出届&国民健康保険の切り替え
まずは転入届ですね。これは個人事業主関係なしに必要なことですが、国民健康保険に加入している人はこの時脱退の手続きが必要です。マイナンバーカードも変更が必要となり、引っ越し後の市役所で手続きをするのですが、引っ越し前にもどうすればいいか聞いた方がいいかもしれません。国民年金は何もしなくても向こうでやってくれます。
②所得税・消費税の納税地の異動又は変更に関する届出書
個人事業主として特別必要なのはこの書類だけでした。ネットの情報とあまりにも異なるので何度も尋ねましたが、「これ一枚を提出してもらえれば後の手続きはすべてこちらがやる」と何度も回答が来ました。市区町村によって異なるのかもしれませんので、こちらも税務署の職員に聞いた方がいいと思います。ただネットの情報と異なっていても驚く必要はないということだけお伝えしておきます。
ちなみに「振替依頼書」も「所得税・消費税の納税地の異動又は変更に関する届出書」の中に「振替納税を引き続き希望する」という欄があったのでこれにチェックをするだけで大丈夫でした。していなくてもe-taxで簡単に手続きできます。
③転入届&国民健康保険の加入&マイナンバー変更
引っ越したら引っ越し先の役所で転入届・国民健康保険・マイナンバーカードの手続きをして終了です。
家事按分
最後に家事按分について書きたいと思います。私の場合、引っ越し先の事務所にする予定の部屋の面積が全体の3分の1だったので、引っ越しにかかった諸々の費用は3分の1を経費にしました。もちろん家具や家電は含まれていません。
以上今回はフリーランスの引っ越しについて書きました。引っ越しを考えている方は参考にしていただければと思います。
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