ゲーム翻訳という仕事をするまで①

自分について
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今回からは今の仕事に就くまでの話をしたいと思います。もし翻訳者を目指している方がいれば参考にしていただければ幸いです。

私はもともと新卒でとある電子部品メーカーに就職しましたが、入社して半年ほど経って「自分のやりたいことは本当にこの仕事なのか?」と悩み始め、考えに考えた末「翻訳の仕事をしたい!」と思うようになりました。その動機は大学時代に留学までして身につけた中国語を無駄にしたくなかったのと、単純に中国語が好きだったからです。勤めていた会社にも中国販社があり、将来的に現地で働ける可能性も十分にあったのですが、中国語を使って何かをしたいというより中国語をしたい気持ちが強かったです。

その後翻訳について勉強し始め、最初は特許翻訳をやりたいと考え、サラリーマンをやりながら化学の勉強をしていました。会社を退職した後は、仕事もせず毎日10時間以上化学の勉強をしていたと思います。ちなみに大学は経済学部なので、化学は高校の必修科目を受けたことがある程度で、その内容もほとんど忘れていました。

必要最低限の知識を身につけたなと思ったくらいで翻訳会社のトライアルを受けたのですが全敗。当時は本気で泣きました(笑)。そもそも翻訳会社にメールを送っても返信が来ないのが普通で、精神的に結構きつかった記憶があります。

そんな中ふとある求人が目に入りました。それがゲーム翻訳で、もう何でもいいから受けてみようという気持ちで応募してみたら、未経験OKということもありトライアルが送られてきました。そして結果は……ここでも敗退。ただ今までとは違い、トライアルがすごく楽しいと感じ、そこで改めて「ゲーム翻訳の方が楽しいんじゃね?」と思うようになり、いったん方向転換してみることにしました。化学の勉強に1年ほど費やし、書籍も合計10万円程度は購入して、「本当にいいのか?」という葛藤はありましたが、もともとゲームが好きだったこともあり、また自分の翻訳したゲームが世に出ることを想像したら何とも言えない興奮を覚え、やってみようと気になりました。

少し長くなってしまったので、続きはまた次回書きたいと思います。

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