作中に出てきた「梅や 梅や いつ咲くの」という言葉…… プレイ中にクエスチョンマークが浮かんだ人も多いのではないでしょうか。私は浮かびました。
これに関して色々と調べてみたのでご紹介いたします。
梅や 梅や いつ咲くの
ズバリこれは子どもの遊びの一種です。日本人にとっての身近な遊びで例えると「ハンカチ落とし」といったところでしょうか。どんな遊びかというと。(実際に遊んだことがないのでもし違ったら教えてください)
① まず鬼を1人決めます。
② 鬼以外の子供たちは数字を決めます(おそらく1~12のうちどれか)。
③ 鬼がしゃがんで目を隠し、鬼以外の子が手を繋いで鬼を囲みます。
④ 鬼以外の子が「梅花、梅花、幾月開?(梅や 梅や いつ咲くの)」といいながら鬼の周りをぐるぐると回ります。
⑤ 鬼が適当に何月かを答えます。
⑥ その数字が、鬼以外の子が最初に決めた数字ではない場合は「〇月不開,幾月開?(〇月は咲かない いつ咲くの)」とまた聞き返します。
⑦ これを鬼が当てるまで繰り返して、もし鬼が言った数字が当たった場合、鬼以外の子は逃げ回ります。鬼はそれを追いかけ、捕まった子が次の鬼になります。
こういう遊びのようです。気になる方がいたら「梅花梅花幾月開」と検索してみてください。いくつか動画が出てきますので実際に見てみた方がわかりやすいです。
ではこれがなぜ作中に現れたのでしょうか。調べてみましたが色々と考察されているようで…… スチームのサイト内に「梅花梅花几月开?这有什么寓意吗??(梅や梅やいつ咲くの?これって何か表してるの??)」というスレッドが立ててあり、その中で私が「なるほど」と思ったものを紹介します。
個人猜測:爸爸對美心的才藝訓練太過嚴苛,讓她甚至沒能參與學校的活動(校外教學之類的,在一張寫給主任的紙條中有提及),而爸爸所謂的「另行安排出遊」僅僅是跟女兒在公園裡玩著只有兩個人的梅花梅花幾月開。
從設施旋轉時週遭充滿爸爸的紙紮人,以及「梅花梅花幾月開」是爸爸說的可以推測出來。参照元:“Devotion”. STEAM.<https://steamcommunity.com/app/1006510/discussions/0/1796278072825893314/>. 2019年8月16日アクセス
訳文:
個人的推測:メイシンのお稽古に対してパパは厳しすぎた。メイシンは学校のイベントにすら参加できず(課外授業など、教務主任への手紙の中に書いてあった)、しかもパパの言う「親子旅行を計画」というのは、公園で娘と2人だけで遊ぶ「梅や梅やいつ咲くの」だった。
機械が回り始めた時にパパの紙人形が周りにたくさんいて、「梅や梅やいつ咲くの」はパパが言っていることからこう考えられる。
なるほど。周りが全てパパの人形で、本来は子どもの声であるべきはずの「梅花梅花幾月開(梅や梅やいつ咲くの)」がパパの声であることから、メイシンちゃんが他の子と遊べずに、パパとしか遊べない悲しみを表現しているとしたら確かに納得できます。
おまけの解説
「梅や 梅や いつ咲くの」を調べている際、他にも収穫があったのでご紹介します。序盤の方で、曲がり角のところで急にボールが飛んできたと思います(下の画像です。わかりづらいですね……)。
その少し前、何やら子どもたちの歌声が聞こえてくるかと思います。実はこれ台湾では「ゴムとび」をする時に歌う歌らしいのです。
どんな歌かというと……
「小皮球」という歌らしいです。この「小皮球」は「小さいゴムボール」を表していて、この歌のあとにボールが飛んでくるという演出なのですね。
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