『Bladed Fury』精衛(せいえい)について

Bladed Fury
スポンサーリンク

今回はゲーム内で一体何のために登場したのかよくわからないキャラクター・精衛について書きたいと思います。彼女のために帰り道を見つけてあげても特に何かしてくれるわけでもなく、ただの話し相手的な立ち位置でした。

スポンサーリンク

精衛

精衛は、神話伝説時代に登場する三皇五帝の一人・炎帝神農の娘とされています。その神話から「精衛海せいえいうみうずむ」という言葉も生まれています。『中国神話・伝説大事典』に詳しく記載されていたので引用いたします。

【精衛】炎帝の少女が溺死して化した鳥。前漢代初期の『山海経』「北山経」の「北次三経」に、「発鳩(はっきゅう)の山1。山上に柘木(はりぐわ)2が多い。鳥がいる。形が烏のようで、頭に斑紋があり、喙(くちばし)が白く、足が赤い。精衛という。鳴き声は自分の名を呼ぶ。これは炎帝の末娘で、女娃(じょあ)とよばれていた。女娃は東海へ旅行して帰れなくなった。そのため、精衛になり、いつも西方の山の木や石を口に銜(くわ)えて、東海を填(うず)めようとしている」とある。


1:発鳩(はっきゅう)という名の山のこと。

2:桑科の植物名。

※注釈はぴよっぴによる。

自分が溺れ死んだ海を恨み、その海を埋めてやろうとしたわけです。そこから「及ばないことを企て、徒労に終わることのたとえ。」の「精衛海を填む」ということわざができたようです。

ゲーム内での精衛と季姜の関係

ここでゲーム内での主人公・季姜との関係を考えてみます。なぜ精衛が登場したのでしょうか。実は「姜」という姓は精衛の父・炎帝神農が起源とされています。つまり同じ一族のようなものですね。そういったことから主人公とつながりのある精衛が登場したのだと思います。


参考文献/参考URL

・袁珂(1999), 『中国神話・伝説大事典』, 鈴木博訳, 大修館書店.

・”精衛海を填む”, コトバンク,<https://kotobank.jp/word/%E7%B2%BE%E8%A1%9B%E6%B5%B7%E3%82%92%E5%A1%AB%E3%82%80-2054253>, 2020年1月31日アクセス.

コメント

タイトルとURLをコピーしました