クラウドソーシングについて

自分について
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まだ『Bladed Fury』に関して書きたい記事はたくさんあるのですが、調べ事が追いつかないので並行して自分のことについて書きたいと思います。翻訳者になりたいという方の参考になれば幸いです。

私は翻訳会社さんから安定的に仕事を貰えるようになるまで1年ちょっとかかりました。それまでは会社員だったころに稼いだ貯金を食いつぶしながら勉強する生活。もちろんその間にもトライアルに応募していましたが、履歴書を送っても連絡すら返ってこないことが多かったです。当時仕事を一度も受けたことのなかった私は、自分に足りないものは実績なのではないかと考え、実績欲しさにクラウドソーシングにて翻訳の仕事を数カ月行いました。そこで今回は、私が利用した二つのクラウドソーシングサイト「クラウドワークス」と「Gengo」について書きたいと思います。中→日の翻訳業に関するクラウドソーシングの内容ですのでその点を踏まえてご覧ください。

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実際稼げるの?

正直生計を立てていくのは無理だと思います。あくまで翻訳会社から仕事を貰うための実績作りやステップアップだと考えておいた方がいいです。ちなみに私は結構頑張って1カ月最高5万円程度でした。

クラウドワークスについて

私が初めて翻訳の仕事を受けたのは「クラウドワークス」からでした。アニメやゲームに関する台湾のまとめサイトを訳す内容でしたが、丸二日かかって2,500円程度の報酬でした。それでもなんとしても実績が欲しかったため1カ月ほど続けました。報酬も低く大した仕事ではありませんでしたが、とりあえずは実績として履歴書に書く内容ができました。

中→日翻訳の仕事の量としては「中国語」と入力して検索してみると毎回それなりにあるように思います。しかし誰でも応募できるので競争率も高く、単価もものすごく低いです。

Gengo

クラウドワークスで仕事を受けるかたわら、「Gengo」という翻訳に特化したクラウドソーシングサイトで仕事をしました。こちらのサイトは翻訳者として登録する際必ずテストを受ける必要があります。「Pre-test」「Standard」「Pro」の三つのテストがあり、「Pre-test」は日本人ならまず問題なく合格すると思います。「Pre-test」に合格すると「Standard」を受けることができ、「Standard」に合格すると仕事を受注できるようになります。普通の翻訳会社のトライアルより少し簡単か同じくらいの印象を受けました。

私がこのサイトで一番いいと思った点は、提出したテストにフィードバックをしてもらえることです。翻訳会社のトライアルは基本フィードバックがないので、どこがダメだったのかわからないことが多いと思います。しかしGengoのテストではフィードバックが貰えるので、私はガンガン受けました。

ちなみに「Pro」テストの難易度は、私がこれまで受けてきた翻訳会社のトライアルと同等かそれ以上に感じました。「Pro」に合格したあたりくらいから翻訳会社のトライアルの勝率も良くなった気がします。

報酬はというと、「Standard」で中国語一文字$0.018。「Pro」で確か中国語一文字約4円だった気がします(「Pro」案件は一度しか受けたことがないので忘れてしまいました)。

下の画像は受注する際の画面です。

私は簡体字→日本語・繁体字→日本語の両方でProに合格しました。しかし実際はProの仕事が入ってくることはほとんどありません。私も一度しか受けたことがありません。また案件は早い者勝ちなので、私のようにPCの前に張り付いている人ばかりが受注できてしまいます(一人で同時に複数の案件を受けられないため、独り占めできない仕組みにはなっています)。

また仕事に納期は付き物ですが、「Gengo」の案件には文字数に応じて厳密な時間制限があります。普通にやれば問題なく終わる時間設定ですが、受注したのが夜で10時間が制限だとすると徹夜確定です。かといって次の日の朝受注しようと思っても早い者勝ちなのでほかの人に取られしまう可能性があります。

私の印象では「Gengo」には公的機関の案件もあり、履歴書に書く実績として胸を張れるものも多いと思います。

それぞれのメリット・デメリット

クラウドワークス

メリット

・参入しやすい

・案件が比較的多い

デメリット

・単価が安い

・競争率が高い

Gengo

メリット

・他のクラウドソーシングよりも単価が高い

・早い者勝ちなのでタイミングが合えば必ず受注できる

・テストでフィードバックしてもらえる

デメリット

・早い者勝ちなのでタイミングが合わなければずっと受注できない(メールやRSSフィードで通知設定はできる)

・厳密な時間制限がある

・報酬がドルベースなので記帳がめんどくさい

まとめ

最初にも書きましたがクラウドソーシングはあくまで翻訳会社から安定的に仕事を受けるまでの実績作りやステップアップとして捉えた方がいいです。私は「Gengo」で月最高5万程度稼ぎましたが、正直それ以上は無理だと感じました。なぜなら1件1件の分量がそこまで多くないため、どれだけやっても全然稼いでいる気がしなくて精神的につらかったからです。

最終的にクラウドソーシングで得た実績を基にトライアルを受けて、私は今翻訳会社から安定的に仕事を貰っています。そのため今はクラウドソーシングを全く利用していません。仕事が途切れた時にやろうかどうか迷う時もありますが、こんな安い仕事をやるのであれば少しでも勉強してレートアップや仕事獲得に繋げた方がましだなと思って結局やめます。

今振り返ると「クラウドワークス」はやらずに最初から「Gengo」だけでよかった気もします。

コメント

  1. yuhan より:

    中国語のローカライズに興味があるので、参考になりました。私もGengoの簡→日Standardテスト受けてみたのですが、2回不合格です。Gengoはフィードバックがあっていいですね。あともう一歩だったので、次受けるときは合格したいですが。ゲーム分野の記事、読んでて面白いです!自分は実績がほとんどないので、とにかく次へのステップアップとしてクラウドソーシングをやるつもりです。

    • ぴよっぴ より:

      yuhanさん、コメントありがとうございます。私も実績が全くないところからスタートして、クラウドソーシングの実績を基に翻訳会社と契約したので、最初のステップとしてはとてもいいと思います。とくにGengoでは、私が実際に受けた仕事の中には市区町村の資料などもあり、実績としては十分な仕事内容もありました。まずはトライアルの合格頑張ってください。また何かあれば是非遠慮なくコメントください。

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