『Bladed Fury』蝉翼について

Bladed Fury
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今回は『Bladed Fury』での防御技「蝉翼」について書きたいと思います。最初にプレイをした時は「なんでセミなの?」と思いましたが、調べていくうちに、セミというのは古代中国において重要な意味を持つことがわかりました。

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玉蝉について

タイトル画像にあるように、作中では「蝉翼」という名の家宝が、アームレットである「蝉玉」に組み入れられているとあります。「蝉翼」とは「セミの羽」を指します。では「蝉玉」とはなんでしょうか。調べてみると「蝉玉」ではなく、「玉蝉」でたくさんヒットしました。同じものを指すと思われるので「玉蝉」について解説いたします。

結論からいうと、「玉蝉」とは古代中国において、身分が高い人が付ける装飾品であり、また副葬品であるということでした。「玉蝉」に関して、百度百科に以下のような記載があります。

玉蝉,自汉代以来,皆以蝉的羽化比喻人能重生。将玉蝉放于死者口中称作含蝉,寓指精神不死,再生复活。把蝉佩干身上则表示高洁。所以玉蝉既是生人的佩饰,也是死者的葬玉。

訳文:

玉蝉に関して、漢代以降、蝉の羽化は人が生き返ることに喩えられている。死者の口の中に玉蝉を入れることを「含蝉」と呼び、精神の不死や再生・復活を意味する。また蝉を身に着けることは高潔を表す。そのため玉蝉は生者の装飾品として、また死者の葬玉として用いられた。

日本のウィキペディアにも関連する記載がありました。

中国では地中から出てきて飛び立つセミは、生き返り、復活の象徴として、玉などをセミの姿に彫った装飾品が新石器時代から作られてきた。また、西周ごろには、地位の高い者が亡くなった際にこのような「玉蝉」を口に入れて埋葬し、復活を願う習慣が生まれた。

また広島大学のHP(https://www.hiroshima-u.ac.jp)に「玉蝉のかがやき【有馬卓也】」というページがあり、非常にわかりやすい解説があります。内容を少し拝借させていただくと、セミは幼虫から成虫に羽化する際、死んだように動かなくなります。そして羽化すると姿かたちを変えて生まれ変わります。古代の人々はこれに死から再生する姿を連想したそうです。(詳しい内容は広島大学のHPから「玉蝉」と検索してみてください)

まとめ

今回はゲームの内容から発展して「玉蝉」について説明しました。プレイ中「なんでセミが出てくるんだ?」と疑問だったので、私も今回知ることができて良かったです。

確かに作中、「父上が墓に持ち入れようとした宝『蝉翼』……」と季姜が発言していましたね。やはり調べた通りセミが副葬品であることがわかります。

私はセミが苦手なので、どうしてもセミを神聖な物として崇めることができませんが……

 


参照元

[1] “玉蝉(蝉型玉制品)”, 百度百科, <https://baike.baidu.com/item/%E7%8E%89%E8%9D%89/32638>, 2019年9月8日アクセス.

[2] “セミ”, ウィキペディア, 2019年8月8日更新, <https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%9F>, 2019年9月8日アクセス.

[3] “玉蝉のかがやき【有馬卓也】”, 広島大学, <https://www.hiroshima-u.ac.jp/bungaku/izanai/izanai_arima_takuya> , 2019年9月8日アクセス.

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