『返校』ポエ占いについて

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今回は『返校』で登場した「笑杯」「陰杯」「聖杯」に関する「ポエ占い」をご紹介します。

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ポエ占い

「ポエ占い」は台湾ではお馴染みで、有名な寺院に行けば必ず誰かがやっています。私も何度かやりました。調べれば色々とヒットしますが、ここではウィキペディアにある内容を簡単にまとめます。

「ポエ占い」は中国の民間占いのひとつ。二枚貝を割ったような形の2つの堅い石を床に投げ、落ちた状態から自分の行こうとしている方向が正しいか、間違っているかを占うというもの。

この石を日本では台湾語の発音で「ポエ」と呼ぶ。これを利用した占いを「ポエ占い」と呼び、1つの石の平たい面が上を向き、もう1つの石の平たい面が下に向く状態は縁起がいいと見なされ、「聖杯」と呼ぶ。

台湾、香港などでしばしば見られ、日本でも道教寺院(各地の関帝廟、媽祖廟など)でよく見られる。

ウィキペディアには「聖杯」についてしか書かれていませんね。少し補足をしましょう。

まず「笑杯」から。平面が2つとも上を向いた状態を指します。「笑杯」という字から、神様が「そのままで大丈夫ですよ」と微笑んで見守ってくれているのかと勘違いしてしまいそうですが、どうも違うようです。お願いに対してハッキリした回答ができないことを指しているようです。きっと「いや~。ちょっとわからん」といった具合で苦笑いしているのでしょうね。

次に「陰杯」。平面が2つとも下を向いた状態を指します。これは神様が怒っていたり、否定を表しているらしいです。

ガイドブックなどには、おみくじを引くには「聖杯が3回連続で出ないとダメ」と記載されていたりします。何回か投げてみましたが3回連続で聖杯はかなり難しいです。確率的には1/8でしょうか? 1回1回真剣に願いを込めてポエを投げている現地の方のそばで、観光気分で大した願いもないのにそう何度も投げる勇気は私にはありませんでした。

まとめ

ポエ占いについておわかりいただけましたか? 作中では、レイちゃんの質問に対してどんな結果だったかというと……

「けんかばかりの私の両親は、いつか仲直りできますか?」→「笑杯」

「私は自分で決めた道を進み、心の赴くままに生きることができますか?」→「笑杯」

「愛する人と結ばれ、普通の幸せな家庭を築けますか?」→「陰杯」

「私は多くを望みすぎなの? 生きることは終わりのない苦しみなのかしら…… ……それとも、苦しいのは私だけ? 私のせいなの?」→「聖杯」

ストーリーをよく表している結果だと思います。

このポエ占いの描写は、外国人にとっては予備知識がないとちょっとわかりにくい内容でしたね。少しでもみなさんのためになれば幸いです。

 


参照元:“ポエ占い”. ウィキペディア. 2019年7月19日更新.  <https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%82%A8%E5%8D%A0%E3%81%84>. 2019年8月13日アクセス

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